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モダン・ライフ

南仏のやさしい陽差しと、懐かしい人々の顔
穏やかな時の流れが“人生の重み”を紡ぎだす

フランス南部の山間にある小さな集落で酪農を営む農民たち。それは必要最小限のモノに囲まれ、太陽や動物たちとともにある暮らし。決して多くを望むことなく、人間そのものの生き方を紡ぎ続ける彼らの姿に、成熟した人生の奥深さが見えてくる―。本作はピューリッツァー賞受賞の経歴をもつ仏の巨匠レイモン・ドゥパルドンが、写真家としての確かな観察眼と被写体への揺るがぬ愛情を注ぎ、“ありのままの”農民の表情と暮らしを捉えたドキュメンタリー。隠すことも飾ることもなく映し出される、ただ穏やかに流れる時間の中に、心が潤う人生の味わいを見出すことができるだろう。
ドゥパルドン監督は、77年にピュリツァー賞を受賞、79年に“マグナム・フォト”に所属。00年代には仏のカルティエ財団の現代美術展で短編をパリ・東京・ベルリンで発表した。本作の撮影は、すべて35mmシネマスコープサイズで行い、「人間と自然の関係の豊かさ」を切り取った。

監督・撮影:レイモン・ドゥパルドン
製作・録音:クローディーヌ・ヌーガレ
音楽:ガブリエル・フォーレ「パヴァーヌ」「エレジー(作品24)」
編集:サイモン・ジャケ
【2008年/フランス/90分/35mm/カラー/シネスコ/SRD/原題:LA VIE MODERNE】
© Palmeraie et desert – France 2 cinema 2008
photographs © Raymond Depardon / Magnum Photos

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