LINE UP 2018年
『彼が愛したケーキ職人』
2018年12月1日(土)、YEBISU GARDEN CINEMA他にて全国順次公開
悲しみから救ってくれたのは、夫が愛した男性だった―
国籍や文化、宗教や性差を超えてめぐり逢う男女の人間賛歌。
無名の若手イスラエル人監督が手がけた低予算映画が、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭でワールドプレミアされるやいなや、観客から総立ちの拍手喝采で絶賛され、エキュメニカル審査員賞を受賞する快挙を成し遂げた。主人公は【恋人】を不慮の事故で失った青年と【夫】を亡くした妻。【同じ男性】を愛し、同じ絶望と喪失感を抱えるふたりは哀愁漂うエルサレムでめぐり逢い、ケーキ作りを通して運命的に惹かれあっていく。ラストに静かな感動を呼ぶ切なくも美しい物語は、国籍や文化、宗教やセクシュアリティといった違いを超越し、単純なラブストーリーの枠に収まらない壮大な人間讃歌として見るものの心を揺さぶる。
2018年12月1日(土)、YEBISU GARDEN CINEMA他にて全国順次公開
監督・脚本:オフィル・ラウル・グレイツァ
出演:ティム・カルクオフ、サラ・アドラー『運命は踊る』、ロイ・ミラー、ゾハル・シュトラウス『レバノン』
2017|イスラエル・ドイツ|ヘブライ語・ドイツ語・英語|スコープサイズ|カラー|5.1ch|109分|
英題:THE CAKEMAKER|日本語字幕:西村美須寿|ヘブライ語監修:根本豪
後援:イスラエル大使館 配給・宣伝:エスパース・サロウ
© All rights reserved to Laila Films Ltd.2017
『モンキービジネス おさるのジョージ著者の大冒険』
2018年7月16日(月・祝)より カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション他全国順次ロードショー
「おさるのジョージ」生みの親、ハンス&マーガレット・レイ夫妻。戦火を逃れ、生涯ジョージと共に過ごした二人の冒険の日々を描く、世界でひとつだけのドキュメンタリー。
世界中で愛されている絵本「ひとまねこざる」と「おさるのジョージ」シリーズ。その生みの親、ユダヤ人であるハンス・レイとマーガレット・レイ夫妻は、ナチス・ドイツの侵攻を逃れパリからアメリカに移住し、生涯ジョージのキャラクターを守り続けました。二人の波乱万丈な人生を、世界中から集めた膨大なアーカイブ映像と、貴重な原画の数々を織り交ぜ、製作期間3年で15,000枚を描いたという手書きのアニメーションで完成させた、初のドキュメンタリー映画、それが本作『モンキービジネス おさるのジョージ著者の大冒険』です。
2018年7月16日(月・祝)より カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション他全国順次ロードショー
監督:山崎エマ 出演:ハンス&マーガレット・レイ
2018年/アメリカ/DCP/82分/配給・宣伝:エスパース・サロウ/配給協力:武蔵野エンタテインメント(株)
©2017 BUSY MONKEY,LLC
『北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイ』
2018年7月14日(土)よりシアター・イメージフォーラム他全国順次公開
北朝鮮に初めてロック・バンドがやってくる!
平壌に流れるナチス風サウンド・オブ・ミュージックに市民はどう反応するのか?
独裁国家 × 取扱注意バンド 音楽は最大の武器となるのか!?
目と鼻の先にありながら、日本にとって近くて遠い国、北朝鮮。拉致問題やミサイル発射など、北朝鮮の動きは日本だけではなく世界に影響を与えてきたが、平昌オリンピックへの参加で物議を醸し出したのも記憶に新しいところ。オリンピックで話題になった美女揃いの音楽団に代表されるように、金正恩の指揮のもとで文化面にも力を入れる一方、海外の音楽や映画を厳しく取り締まってきた北朝鮮政府だが、日本の植民地支配から解放されたことを祝う「祖国解放記念日(リベレーション・デイ)」に初めて海外からロック・バンドを招くことになる。U2?それともザ・ローリング・ストーンズ?どんな大物が招待されるのかと世界が固唾を呑んで見守るなか、招かれたのはスロベニア(旧ユーゴスラビア)出身でカルトな人気を誇るロック・バンド、ライバッハだった。ライバッハはヨーロッパでは北朝鮮なみに“取り扱い注意”なバンド。全員がナチスを思わせる制服を着用していること。そして、軍隊を思わせる勇壮なサウンドなどから、ファシズムを崇拝しているバンドだと批判されてきた。そんな彼らは、コンサートでオリジナル曲以外に映画『サウンド・オブ・ミュージック』の曲を歌うと宣言。果たして、どんなコンサートになるのか。北朝鮮 meets ライバッハ。この化学反応は成功するのか。歴史に残る新たな音楽映画がここに誕生した!
2018年7月14日(土)よりシアター・イメージフォーラム他全国順次公開
監督:ウギス・オルテ、モルテン・トローヴィク 出演:ライバッハ
2016/ノルウェー、ラトビア/カラー/アメリカンビスタ/DCP/100分/原題『LIBERATION DAY』字幕翻訳:中沢志乃 配給・宣伝:エスパース・サロウ ©VFS FILMS/TRAAVIK.INFO 2016
『father カンボジアへ幸せを届けたゴッちゃん神父の物語』
全国順次公開中
笑う・飲む・歌う・踊る?!
…枠にとらわれない人間味あふれる86歳現役神父・通称ゴッちゃん集成の旅。
後藤の人生は、ひきさかれた時代と人々を結びつける旅だった。
2015年、8月。カトリック神父・後藤文雄、愛称・ゴッちゃん(撮影当時86歳)。「これが最後の旅になるかもしれない」…この映画は、年老いた後藤がそう言ってカンボジアへ旅立つところから始まる。1929年新潟県長岡市の、浄土真宗の寺の息子として生まれたかつての皇国少年は、いつしかカトリック神父となり、独身にして14人の子どもを育て上げた。逃れられない戦禍、最愛の母との最悪の別れ、家族との軋轢・葛藤、思春期の初恋、そして人生の多くを費やすこととなるカンボジア難民の子どもたちとの出会いと関わり、、、その人生は、見えないなにかに導かれるかのごとく紡がれていく。1981年、祖国の内乱や殺戮から日本に逃れてきたカンボジア難民の子どもを受け入れ自ら育て、その関わりから始まったカンボジアでの学校作りは、広がった支援の輪により19校にのぼる。その集成となるカンボジアへの旅と故郷長岡への旅、そして後藤の日常を追った2年にわたる記録に、後藤の半生を加えて織り交ぜ追いかけたドキュメンタリー映画。「平和を考え続けた巡礼のような人生」を送る86歳の神父ゴッちゃんが、いまを生きるあなたへ届けたいメッセージ。
全国順次公開中
出演:後藤文雄 監督(製作ボランティア代表):渡辺考 撮影:ボアーン・ロアト 録音:折笠慶輔
編集:松本哲夫 音楽:半野喜弘 朗読:古舘寛治 2018/日本/カラー/ドキュメンタリー/16:9/HD/95分/ 配給・宣伝:新日本映画社
製作:映画「father」製作委員会 ©一般社団法人ファザーアンドチルドレン
『長江 愛の詩』
2018年2月17日(土)よりシネマート新宿、YEBISU GARDEN CINEMA他全国順次公開
世界が息をのんだ美しさ―
ベルリン国際映画祭 銀熊賞に輝く!!
製作期間10年――悠久の長江、壮大で幻想的な叙事詩。
おんぼろ貨物船、広徳号の若き船長ガオ・チュンが、今は亡き父親が遺した手書きの詩集を発見する。違法の仕事を請け負って上海から長江を遡る旅に出発したガオは、「長江図」と題されたその詩集に導かれるようにして、アン・ルーというミステリアスな女性との恋に落ちていく。彼女とガオの父親の間には、いかなる因果関係があるのか。出会いと別れを繰り返すたびにみずみずしく若返っていくアン・ルーは、はたして何者なのか。やがて三峡ダムを越え、長江の水源への航行を続けるガオが、その神秘的な旅の果てにたどり着いた真実とは……。
本作の最大の見どころは、ガオの旅を通して映し出される驚くべき絶景の数々である。下流の商業都市である上海や南京、中流の三峡ダムを経て、雄大な山々がそびえる上流へと移り変わる旅の幻想的な景色は、比類なき映画的スペクタクルを観る者に体感させる。ホウ・シャオシェン、ウォン・カーウァイといった巨匠とのコラボレーションを積み重ね、『春の雪』(05)では行定勲、『空気人形』(09)では是枝裕和、『ノルウェイの森』(10)ではトラン・アン・ユンと組んだ撮影監督リー・ピンビンの独特の感性が、遺憾なく発揮された大作となった。その得も言われぬ詩情に満ちた映像世界に魅了された観客は、あたかも長江の緩やかな流れに身を委ねるような唯一無二の没入感を味わうに違いない。
2018年2月17日(土)よりシネマート新宿、YEBISU GARDEN CINEMA他全国順次公開
監督・脚本:ヤン・チャオ 撮影:リー・ピンビン『珈琲時光』『ノルウェイの森』
出演:チン・ハオ『スプリング・フィーバー』『二重生活』、シン・ジーレイ、ワン・ホンウェイ『長江哀歌』『罪の手ざわり』
2016/中国/北京語/スコープサイズ/カラー/DCP/115分/原題『長江図』 英題『Crosscurrent』
字幕翻訳:鈴木真理子/提供:東宝東和/配給:エスピーオー/宣伝:エスパース・サロウ/映倫:G
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